YouTubeで「遠山啓」と検索かけたらこんな動画を発見♪
遠山啓さんの本の紹介かと思いきや自然観察、バードウォッチング動画でした!(笑)
動画主さんの説明文がなんともすごい!Σ(゚д゚lll)
引用開始///////////////////////////////////
大まかにいって、ある集合の要素のあいだに遠い近いを判断する何らかの手がかりの与えられているとき、その集合は位相的構造である、ということにしよう。
たとえば2次元の平面は点の集合であるが、その上に、2点a,bのあいだには距離d(a,b)が定義されている。
d(a,b)はa≠bのときはいつもプラスの数である。このような距離d(a,b)はつぎのような条件を満足している。
(1)a=bのときはd(a,b)=0。
a≠bのときはd(a,b)>0。
(2)d(a,b)=d(b,a)
(3)d(a,c)≦d(a,b)+d(b,c)
任意の2要素a,bに対してこの3条件を満足する距離d(a,b)の定義されている集合を距離空間というが、・・・
「代数的構造」遠山啓(ちくま学芸文庫)
・・・
バード・ウォッチャーが、鳥を、趣味の野草観察家(笑)が、草花を、「見る」と言うとき、「彼ら」が、他の、つまり「バード・ウォッチャー」や「野草観察家」ではない人々と、異なる仕方で「見て」いるのは、この鳥と、あの鳥の、はたまた、この草と、あの草の、「違い」、「差異」、なのである。「鳥」または「草花」の「集合」を見ているのではなく、そこに含まれる「要素」を、識別しているのである。あぁ、鳥が鳴いている、あぁ、花が咲いている、で、とどまることが出来ないのである。
植物図鑑、ルーペ、デジタルカメラ、などをリュックにつめて、意気揚々とはじめての「野草観察」に出かけた日のことを思い出す。無論、その動機たるや、一方で「人間」を「見た」り、「識別」したり(笑)することに、非常な困難を感じはじめ(笑)ていたからゆえの「逃避」にあったことは言うまでもない。それでも私は、少し、はしゃいでいた!、これで、うまく「ナチュラリスト」風を装って、「人間」世界から距離を置いて一息つける(!)と高をくくっていた。
でも、何事も世の中は、そんなに「甘く」(笑)はできていないので、「逃避」にすら、熟練が必要であることを思い知らされたのである。
お、路傍に花が咲いている。なんだろう?、しゃがんで近づいてみる。図鑑を広げて、「似た」ものを探す。・・・、そんな単純と思われた作業が、こんなにも多大のエネルギーを要するものとは想像だにしていなかった。
何一つ、どれにも、「似て」いないのだった。それ以前に、「似て」いる、とは何か?、どこを「見て」、「似て」いると言えばよいのか?、そういったこと一切から、はじめなければならなかった。
(長くなるから、いったん、終了。この項、続く)
・・・
困った!、「名を呼ぶ」ことのできない、鳥たち。その1。はじめに写っている逆立ちして潜っているの、それから最後のシーンでイソシギ(シギ科)と並んで餌探ししているのは、ハシビロガモ(カモ科)と思える。でも、途中にでてきたのは、遠目に見ると真っ黒で、しかも嘴のみ白いように見える。嘴だけが白いのは、ホシハジロ(カモ科)が候補に浮かぶが、それなら胴体はもっと白いのである。嗚呼、悩ましい。
http://plaza.rakuten.co.jp/miyagawasusumu/
引用終了///////////////////////////////////
1回読んだだけでは分かるような分からないような哲学的な文章ですね♪(笑)
私の尊敬する数学者・遠山啓さんの話が使われているのは嬉しく思ったので、書き残しておきます♪